こんにちは。
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おはか広場です。
さて、
先日、劇団『すずしろ』さんの演劇鑑賞に行って参りました!
チェリーブロッサム吉原墓地にお墓をお持ちのお客さまから、またまた演劇のご招待をいただいたのです。
実は、前回にもご招待いただきまして、とてもすばらしいお芝居を観させていただきました。
演劇鑑賞は、今回で2回目!
お芝居は、なかなか観る機会も少なく、演劇に縁もない私にとって、ご招待いただけることが本当にうれしい限りでした。
今回は、『 光る時間(とき) 』という演劇です。
日本の女優、演出家、劇作家、作詞家でもある『渡辺えり』さんの脚本で、
お父様が晩年になって初めて語られた戦争のお話を基にした作品だそうです。
戦争を知らない若い世代の方々にこそ、観てもらいたい作品だとお客さまのお話にもございました。
会場は、もう多くの観客で満席!
チケットも完売された様子。
開演前の会場は、にこやかな会話が弾んでおり、観客のみなさんはリラックスされた様子でしたが、私ときたら、自分が芝居をする訳でもないのに、なぜかソワソワ。
落ち着かなくて、少し緊張していました。
それは、役者さんの心配をしていたからです。
と言いますのも、
劇団すずしろさんは、平均年齢69歳のシニア劇団。
箕面を中心に全国区で活躍されておられる劇団なのですが、団員の半数は演劇未経験者で、入団にはオーディションもなく、やる気と元気があればいいそうで、普通といったら失礼かもしれませんが、一般の方々の集まりの劇団だそうです。
そんな中で、更に、
ご招待くださいましたお客さまも、お芝居をされてまだ間もないと聞いていたので、
もう、心配で。心配で。
観るまではドキドキでした。
でも、
お芝居が始まると、そんな心配もあっという間にどこへやら。
完全に、お話の中へ引き込まれていきました。
毎回ながらの感想ですが、
役者さんはすごいなぁとほんとうに思います。
特に、セリフの長いお芝居は、ほんとうに感動です。
今回のお芝居は、回想シーンが多かったのですが、そのせいか、長いセリフがたくさんあり、役者さん一人で、長い時間セリフを話しているのです。
テレビや映画だと、シーンの1コマ1コマを撮影して、繋ぎ合わせて作っていきます。
だから、そのシーンの演技とセリフを使うので、
セリフの言い間違いや、納得のいかないお芝居があると、やり直しができます。
しかし、舞台のお芝居はというと、そういう訳にはいきません。
観客の前では、1回限りの最初で最後のお芝居です。その場、その瞬間にすべてをかけなければならないのです。
また、セリフとセリフの合間に息をする呼吸の仕方や、しゃべりながらの動き、何より長いセリフを覚えることがまずたいへんですよね。
とても真似できません。
それを、みなさんいとも簡単そうに、多くの観客が見ている前で、平然とやってのけるのですから、すごいです!
ストーリーはというと、
戦争を体験した登場人物の生きてきた人生にスポットをあてて、
これまでの過去、これからの未来に疑問と不安感をおぼえ、悩み、葛藤しながら、家族を巻き込んで、生きる意味に答えを出していきながらお話しが進んでいきます。
大事なメッセージがたくさん込められた作品だったと思います。
演劇もあっと言う間に終焉となり、
最初から最後まで、息を抜く暇もなく楽しむことができました。
帰り際に、チラッと見えたお客さまの笑顔がとても印象的で、素敵でした。
達成感なのか、安堵感なのか、わかりませんが、
『生きてます。』と言わんばかりの、幸せそうな笑顔を見せてくれました。
そうなんです。
まさに、『生きてる』ということなんです。
日々、毎日が刻々と過ぎていく中で、
最近、時間の経過が、とてつもなく早いスピードで過ぎているように感じます。
みんな同じ時間を共有しているのですが、
自分だけ取り残されたように感じるときや、やり残したことがあるように感じることがあります。
あの時、こうすればよかった。あぁすればよかった。
そんな後悔にかられることさえあります。
なんでしょうか?
自分自身、毎日、特に不自由なく、普通に生きています。
可愛い子供達にも恵まれ、それなりに幸せな生活を送っているつもりです。
ただ、お客様をはじめ、舞台の役者さんは輝いているのです。
一生懸命な姿でしょうか? そこに流れる汗のせいでしょうか?
やり終えた達成感なのでしょうか?
輝いていて
そして『生きている』のです。
何なのか、答えはわかりません。
確かに、その瞬間、輝いていたことは間違いなさそうです。
これこそが、まさしく、
このタイトルである、みなさんの『光り輝いていた時間(とき)』なんだと思いました。
私自身も、過ごしてきた過去を見つめ直し、
これからの未来をみつめて、
何か、これから出来ること、新しい自分を見つめて、
日々の、光り輝ける時間を精一杯過ごしていきたい。
そう、思えるようになりました。
この日は、そんなことを考えさせられた一日でした。
みなさん、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでください。
そして、
これからも、もっと、もっとたくさん輝いていられるように、がんばってください。
ありがとうございました。
おはか広場